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PSE法に反対するデモ March 20, 2006

Posted by fukumimi in general, Japan, Japanese, law, technology.
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週末にPSEに反対するデモがあったらしい。

リサイクル・中古品販売の業者らが主催したデモらしい。

渋谷区議で知り合いの平田さんもブログにも書いているのでその存在を知った。

でも、どうもしっくりこないのです。

PSE法に反対するリサイクル業者が中古品の販売の際の点検・整備や、自社で販売した商品へのアフターケアはどう考えているのかわかりませんが、この週末のデモには違和感を感じています。

そもそも中古販売だからこそ、電気的・機械的な部品があるものに関しては販売業者に整備・点検・販売製品の記録管理の義務があってしかるべきでは ありませんか。それを怠り、売るだけ売って、ノークレーム・ノーリターンで営業するのはいかがなものか。そのような悪徳業者も存在するのは事実ですし、そ のような業者に当たる不安故に中古品の購入を躊躇う消費者がいるのも事実です。それら業者の存在は一般消費者にとって利益のあるものか。

中古品でも安心して購入できる環境こそ中古品の流通性を高め、中古市場の活性化に繋がることを業者側も理解できないのか。

特定電気用品以外の電気用品に関しては販売業者が製造業者として届出を行い、自主検査を施し、検査記録等を記録する仕組みを確保すればPSEマークを独自に付けることができます。

中古の電化製品に関しては販売の際に基本的な点検(内部点検を含む。コンデンサーの電解漏れや、埃の蓄積など、不良の原因がないかチェックする) を行うことは義務づけられるべきだと思います。その際、古い物に関してはフューズ交換くらいは行って頂きたい。(経年劣化でフューズが切れただけの「故 障」は少なくないし、フューズなんて数十円のパーツ。販売後の早期不良を未然に防ぐための先行投資としては極めてリーズナブルかつ良心的な対応)フューズ 交換の行為をもって製造事業として認められる現制度に適応した事業者として業務を行うこととなる。

自主検査にしても、項目は大したこと無い。
外見検査:通電部が露出しておらず、筺体に破損がないことを確認
通電検査:通電して正常に動作したことを確認
絶縁耐力検査:1000V1分間の絶縁耐力試験で漏電がないことを確認

そもそもこれらすら出来ない業者が電化製品の販売を行っているとしたら、それこそ大問題であろう。

もちろん、体制整備にお金が沢山かかるようでしたら、零細事業者に過大な負担がかかるとの理論は成り立つわけですが、実際はそうではありません。 検査用機器は10万円前後する機械です。届出も難しい作業ではないし、そもそも販売した商品のインベントリー管理は良心的な販売店としては当たり前の行為 ですし。

実際、中古販売店で製造者として届出ていて、自主検査を行い、情報管理をして販売の継続を表明している業者もあります。
http://www.hifido.co.jp/merumaga/osu_sale/060310/

「お父さんが昔ほしくてほしくてたまらなかったあの楽器がもう手に入らなくなるんですよ!」
という状況は、ビンテージ品の除外が既に発表されている現在、真実なのか疑問です。昔から欲しいと思っていた物であれば、それなりに名機として認 知されている物である可能性が高いわけです。まぁ、正体不明のブログの書き込みなんか基本的に信用できませんが。(それも新聞記事等と並べるのもどうかと 思うが)

世の中のPSEに関する騒ぎは、不勉強で条件反射的に騒いでいるのか、作為的に反行政の感情を煽っているのか。どちらにしても、腑に落ちない。

行政側の特例措置の発表までの経緯にしても、反PSE運動の扇動者にしても、スタンドプレー的な思惑が見え隠れしていて不愉快です。

ビンテージ楽器特区って、ビンテージ楽器が除外すると発表があるのに、なんの意味があるのでしょうか?

反PSE法の立場の方には、上記の事実を踏まえ、なぜ反対するのか聞きたいです。

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