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日本のITベンチャー企業及びメディアの姿勢 January 8, 2006

Posted by fukumimi in Japanese, VC.
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1月5日付の読売新聞に「RSS広告社」の田中 弦社長のインタビュー記事が載っている。
http://www.yomiuri.co.jp/net/interview/20051228nt04.htm

RSS広告社は名前のとおり、RSSフィードに広告を挿入する、インターネット広告事業を主に行う会社である。RSSフィードはウェブサイト広告に次ぐ、新たなインターネット広告の媒体として注目されている。

インタビュー内に、以下のとおり述べている:
「これまでの日本のネット事業は、海外の進んだ事例をうまく導入する「タイムマシン経営」が主でした。しかし我が社の事業は、参考にする対象すらありませ ん。ふつうは競合他社をまねたり、反面教師にしたりしながらやっていくものですが。今頑張れば、米国のビジネスを輸入するのではなく、世界初の商品やサー ビスを自分自身で作れるのです。」

田中社長の主張は、RSS広告社の事業は前例の無いものだということである。しかし、現実はどうか。RSSフィード内に広告を挿入する手法は Kanoodleなどに2002年頃から既に発表されており、2004年までには、(2005年度に日本に進出が発表された)Feedburner、 Pheedo、FeedsterなどがRSSフィード広告を展開しており、Googleも2004年にはRSSフィードへの広告挿入に関する特許申請を 行っている。

2004年末には米国において、RSSフィード広告モデルは確立されていたと断言して間違いないと思う。

では、2005年4月設立のRSS広告社の田中社長はインタビューにて上記のようなコメントが何故出来るのだろうか。

米国の現状を把握していなかったのか?
それとも認識しつつ、客観的事実とは異なる自社の誇大広告的発言をしたのだろうか?

VC業界ではベンチャー経営者(及びベンチャーへの出資者)は自分の会社に惚れ込んでいないといけないと言われる。それは間違い無いが、それと事実の歪曲は別問題であると小生は考える。

では、新聞記者が脚色してインタビュー記事をまとめたのか?(この可能性はまったくゼロとは言えない。残念ながら。)

読売新聞もいくらインタビュー記事といえども、(たとえこの発言が実際行われたと仮定しても)あまりにも歴史的事実と矛盾する発言をこの様に記事と していいものだろうか。メディアの責任を自覚してもらいたいものである。(日本のベンチャーでも世界をリードするビジネスを展開する企業があると信じたい のであろうが、もう少し調査をしてから記事にして頂きたいものである)

残念ながら、この様な記事は日本のメディアでは珍しくない。広告記事的な内容も多く、不透明なビジネス関係などもある。また、特に技術分野に関しては専門知識が不十分な記者も少なく無いようだ。

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